仕事にもプライベートにも役立つビジネスパーソン向け情報メディア

今さら聞けない国民年金と厚生年金の違い

 

高齢になって仕事をリタイアした方が生活するために受け取る年金には、大きく分けて国民年金と厚生年金の2種類があります(共済年金は2015年10月より厚生年金に一本化)。この2つの年金の違いについて、自営業やフリーランス、20歳以上の学生は国民年金、会社勤めの方は厚生年金という理解をしている方が多いかと思われます。しかし、実際にはその他にも大きな違いがあるのです。そこで今回は国民年金と厚生年金の違いについてご紹介します。

国民年金と厚生年金の違いとは?

国民年金とは20歳になったら学生、社会人にかかわらず誰もが加入しなければならない保険制度で、60歳になるまで毎月保険料を納めます。毎月の保険料は定額で、その年の改定率によって変わりますが、2017年4月から2018年3月までは毎月16,490円(半年や1年分をまとめて納めるとこの金額は割引に)です。なお、改定率はその年の労働人口や平均寿命の伸び率などをもとに算出されます。

一方の厚生年金は、会社勤めのサラリーマンもしくは公務員が加入する保険制度です。国民年金とは異なり、10代であっても会社に入社した時点から保険料は発生し、会社を辞めるか70歳になるまで毎月納めます。毎月の保険料は定額ではなく、毎年4月、5月、6月の収入の平均額をもとに決定されます。

会社員は国民年金と厚生年金の両方に加入

国民年金と厚生年金の違いは対象の違い(個人事業主か会社員か)でまとめられることが多い傾向にありますが、押さえておくべきポイントはそこではありません。国民年金と厚生年金についてもっとも正しく認識すべきなのは、厚生年金は国民年金を内包しているという点です。

前項で国民年金は20歳になったら学生、社会人にかかわらず誰もが加入する保険制度であると説明しましたが、「誰もが」という対象には厚生年金加入者も含まれています。つまり厚生年金の加入者は、20歳になった時点で同時に国民年金にも加入していることになるのです。

これは日本の年金制度が2階建ての構造になっていることを示しています。自営業者や学生は第1号被保険者として国民年金のみに加入。そして、会社員や公務員は第2号被保険者として国民年金に加え厚生年金にも加入することになるのです。ちなみに第2号被保険者の被扶養配偶者は、第3号被保険者として第2号被保険者と同様に国民年金と厚生年金に加入します。

国民年金と厚生年金の受取額の差は?

自身が加入している年金が国民年金か、あるいは厚生年金なのかを気にすべき理由があります。なぜなら国民年金と厚生年金では老後の年金の受取額が大きく異なるからです。基本的に厚生年金は国民年金に上乗せして加入する制度のため、年金の受取額も厚生年金の分だけ多くなります。具体的な金額は厚生年金保険料の支払額によって変わってくるため、一概には言えませんが、国民年金の受取額の約2~3倍と考えてよいでしょう。

もちろん、前提として厚生年金の方が毎月の支払額が多いからこそ、受取額も多くなるのは当然のことだと言えますが、厚生年金の保険料の半分は会社が負担することになるので、額面ほどの負担感がないのが現実です。厚生年金に加入するサラリーマンやその家族は、年金制度が崩壊しない限りは、公的な保障が受けられることを覚えておきましょう。

著者プロフィール

ディクショナリー編集部
ディクショナリー編集部
仕事にもプライベートにも役立つビジネスパーソン向け情報メディア。投資・マネー系、ビジネススキル、ライフスタイルなどのコラムを発信。