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「会長の辛口独り言」 2017年10月3日

 

「急いては事を仕損じる」「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」格言2つ

衆議院が突然の解散となった。国会冒頭の解散ということで、あれこれ憶測が乱れ飛ぶ。それに呼応するかのように予期せぬ事が起こった。小池知事の「希望の党」立ち上げと、民進党の、小池人気にすがり付きたいという、なりふり構わぬ変身である。

 

安倍首相は「国難突破解散」と主張するが国難がひっ迫する状況なら、まさしく国論2分して争ってる時かと誰しもが首をかしげる。消費税の使い道の転換も急いだ話じゃないだろうと。また憲法改正なら改憲勢力2/3の任期がまだ1年以上あるのだから、この勢力で推し進めるべきだろうと。なんで今、しかも国会の冒頭で解散するのか、安倍首相の真意はなんだろう。今解散しなければ時間が立つほどジリ貧になるという、軍師の囁きに乗ったとしたら、自信がなさすぎる。北朝鮮問題を安全に乗り切ってこそ、国民の支持を集めるというのに。この人は「攻めは」強いが、意外と「守り」には弱いのかもしれない。「もりかけ」問題で追及されるのが異常に嫌なのかも知れない。「急いては事を仕損じる」という格言が思い出される。

 

一方、ここが勝負と小池知事が名乗りを上げた。政策も安倍政策の真逆を主張すればいいのである。都議会選挙で惨敗した民進党が、不人気のために総選挙でもまた負けるという悪夢にさいなまれるところを、待ってましたとばかり、小池新党にあっさり身売りしたのである。前原代表は「名を捨て、実をとる」と言っているが、これは逆でしょう。「実を捨てて、名前だけ取る」ということである。民主党に残されていたのは、まさしく「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」という格言である。まだまだ、なりふり構わず何が起こるか解らない選挙になりそうである。

 

著者プロフィール

飯塚良治
飯塚良治
株式会社アセットリード 取締役会長。
オリックス信託銀行(現オリックス銀行)元常務。投資用不動産ローンのパイオニア。
現在、数社のコンサルタント顧問と社員のビジネス教育・教養セミナー講師として活躍中。