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AI(人工知能)に代替されてしまう仕事

 

近年、人間が作り出した“叡智の結晶”である「AI」が何かとメディアを賑わすことが多くなってきています。従来までは「AIなんて近未来を描いたSF映画の中の話にすぎない」という認識が一般的でしたが、科学技術の発展によってそんな夢物語が現実的な話になりつつあります。AIが実際に普及することを想定した場合に注目されているのが、人工知能にとって変わられてしまう職業について。優秀なAIの登場によって職にあぶれてしまうのはどんな仕事でしょうか。

 

AIに代替されることが予想される仕事

未だにAIを最新のテクノロジーだと考えている方は少なくありませんが、実は私たちの身近なところですでに導入され始めているのです。たとえば、エアコンなどに搭載されている自動運転機能やiPhoneのSiriなどは代表的なAIだと言えます。エアコンが人の対応を察知して室温をコントロールしたり、スマートフォンやAIスピーカーと会話を楽しんだりできることはもはや誰もが知る常識です。AIによる社会の変化は少しずつですが、確実に歩みを進めています。

 

AIが浸透することで人々の暮らしは便利になりますが、「人間の手を煩わせることがない反面、人間の力を必要としない」という事態が想定されます。つまり、これまで不可欠だった業務がAIに代替されることが考えられるのです。英・オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授とカール・ベネディクト・フレイ博士の共同研究によると、2030年頃には人間の仕事はほぼ半減するという結論を導き出しています。では実際に人間が介入しなくなる仕事とはどんな職業なのでしょうか。

 

たとえば、「一般事務」「受付」「オペレーター」「工場の作業員」らルーチンワークを求められ、かつ単純作業が多い職業はAIに仕事を奪われる可能性が高いと言えます。人工知能やロボットが正確無比な作業を淡々と行う場合の方が断然効率が高い業務に関しては、今後は人間の出る幕がなくなるかもしれません。そのため、人間にはAIでは完遂できないより高度で、判断を必要とする仕事にシフトしていくことになるでしょう。

 

AIが浸透した社会でも必要とされる職種とは

人間よりも迅速に、そして効率的に業務をこなすことが期待されるAIですが、もちろんすべてを任せられる“全知全能型”であるとは言えません。AIはまだまだ進化の過程にあり、現段階では取って代わることのできない職業も数多く存在します。以下は今後も生身の人間が力を発揮しなければならないと考えられている職種です。

 

  1. 医師やコンサルタントなど専門的なスキルを要する職種
  2. 保育士、小学校の教師、カウンセラーなどの対人関係を主とする職種
  3. 美容師、アーティストなどのクリエイティブな職種

 

たとえば医者の場合、診断や治療だけでなく、患者の不安を聞いたり励ましたりすることも仕事の1つです。そうした細かい心のケアはAIにはまだ難しいと考えられます。信頼関係が必要とされる職種はAIには任せられないでしょう。また、クリエイティブな仕事は机上の知能だけでは対応できないものがほとんどです。いわゆる正解のないアートやクリエイティブな分野は「ニュアンス」や「空気」といった曖昧な概念が伴います。これらは人間特有の感覚であり、AIの対応可能領域ではないのです。

 

自分自身にしかない価値の創出がカギ

ルーチンワークを生業とする職業の方は、2030年も現在の仕事を継続できなくなるシチュエーションが考えられます。では、AIに仕事を奪われないためにはどのような対策を講じればいいのでしょうか。今から勉強して専門分野の知識を身につけるとしても、社会人の方であればあまり多くの時間を取れないでしょう。

 

しかし、AIを恐れているだけでは何も始まりません。こうした変革期を迎えた時代だからこそ、“自分自身にしか生めない価値”を見つけ、その能力を伸ばすことが不可欠です。極論を言うと社会に影響力を及ぼすことのできる人は、AI中心の社会でも継続して評価され続けるでしょう。つまり、自分の強みを磨き、代えがきかない優秀な人材というのは、相手がAIだろうが人間だろうと関係なく、多くの場で求められるということです。

 

他の誰にも取って代わることのできない代えのきかない人材というのは、いつの時代にも存在します。時代のニーズをうまく汲み取り、どんな職業においても、“自分にしか発揮できない価値”を見出すことこそが、これからの時代を生き抜くカギとなるでしょう。

 

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ディクショナリー編集部
ディクショナリー編集部
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